毎年新機種が登場するスマートフォンですが、近年は端末代金の高価格化が著しくなっています。
また、回線契約プランも複雑化していてわからないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、iPhoneにおいてどのような端末購入・回線契約方法がお得になるのかを検討してみました。
端末購入と回線契約の主なパターン
まず初めに、現在主流となっている契約方法は以下のとおりです。
パターン | 端末購入 | 回線契約 |
① | 大手キャリア | 大手キャリア |
② | Appleストア | 大手キャリア |
③ | Appleストア | 格安キャリア |
それぞれ詳細を見ていきます。
パターン①端末・回線両方大手キャリア
端末購入
docomo,auなどの大手通信キャリアでは残価設定型のプランが登場しており、端末購入と返却を定期的に行うことでお得になるプランとなっています。
auのスマホトクするプログラムの場合、iPhone16(128GB)の端末代金は146,000円となっていますが、24回払いかつ指定期限までに返却すれば、実質負担額が60,700円になるとのことです。
つまり60,700円の24回払いなので、毎月の端末代金は2,639円になります。
回線契約
回線プランについては、基本的に端末とセットで契約することがほとんどですが、最近は法改正で変化しつつあるので別契約も可能です。
大手キャリアでは5G無制限で税込7,000円台(割引適用前)のプランが主流となっています。
毎月の料金
auのスマホトクするプログラムと5G使い放題の組み合わせの場合、毎月の料金は10,097円(端末2,639円+回線7,458円)になります。
パターン②端末はApple公式・回線は大手キャリア
端末購入
iPhoneをApple公式ストアで購入する際にPaidyというサービスを使えば、金利0%の36回払いで端末を購入することが可能です。
iPhone16(128GB)の価格は124,800円なので、1回あたり3,466円となります。
回線契約
回線は別契約となるので、好きな通信キャリアを選択できます。
大手通信キャリアの場合はさきほど記載していたものと同様、auの5G無制限プランでは税込7,458円(割引適用前)となります。
毎月の料金
毎月の料金は10,924円(端末3,466円+回線7,458円)となります。
なお端末代全額支払い完了後は、回線料金のみになります。
パターン③端末はApple公式・回線は格安キャリア
端末購入
こちらも同様にPaidyの36回払いで、iPhone16(128GB)1回あたり3,466円となります。
回線契約
格安通信キャリアはたくさんありますが、今回は私も愛用している「日本通信SIM」で検討しました。
docomo回線で5G対応ですが、データ容量無制限ではないため、完全な比較はできませんのでご了承ください。
日本通信SIMの「合理的50GBプラン」は月額2,178円でデータ容量は50GBとなっています。
毎月の料金
毎月の料金は5,644円(端末3,466円+回線2,178円)となります。
こちらも端末代全額支払い完了後は、回線料金のみになります。
比較してみた
auのスマホトクするプログラム(端末)+使い放題MAX+ 5G/4G(回線)の組み合わせで、以下のパターン
- 端末返却無し(24回払い+残額一括払い)
- 端末返却無し(24回払い+残額分割払い)
- 端末買い替え(2年毎)
- 端末買い替え(毎年)
- Appleストア購入(36回払い)
そして、比較用に日本通信SIMの組み合わせ
- Appleストア購入(36回払い)+合理的50GBプラン
これらの毎月の支払い額の変化はどうなるか、総支払額はいくらかを比較シミュレーションしてみました。
毎月支払額はどれくらい違う?
端末返却せず残額の支払いを一括にする場合、25ヶ月目にまとめて支払いが生じます。
ただし、それ以降は基本的に回線使用料のみとなります。
それ以外のパターンについて拡大してみます。
端末返却無し(残額分割払い)では、最初の24回払い完了後に2度目の24回払いが生じます。
この時残額の方が多く残っているので、1回あたりの支払額は最初の24回払いの時より増額します。
端末買替え(2年毎)の場合は、新機種もスマホトクするプログラムが適用されると、25ヶ月目以降も同様に繰り返されるので、端末代金が同額であれば毎月の支払額は変わりません。
端末買替え(毎年)の場合は、2年目(13ヶ月以降)に対象の新機種に買い替えられるので、毎年最新モデルを使うことが可能です。
ただし、1台目の分割残額支払いと2台目の追加分割金支払いが重なるため、毎月の支払額は増えてしまいます。
Apple公式で購入(36回払い)の場合、3年間の支払額は一定となり、分割払い完了以降は回線使用料のみとなります。
回線プランを日本通信SIMで契約する場合、auプランよりも大幅に安くなっています。
総支払額はどれくらい違う?
続いて総支払額はどうなるのかをまとめた結果がこちらです。
今回は4年間(48ヶ月間)の合計額でシミュレーションしています。
ここでは毎年端末を買替える場合の支払い額が最も高くなり、次点で返却無しの場合となりました。
au+Apple公式の方が、スマホトクするプログラムの端末返却無しパターンよりも少し下回る結果でした。
auで回線契約する場合は、端末を2年毎に買替えれば最も安く、スマホトクするプログラムのメリットを享受できることになります。
一方で格安キャリアの日本通信SIMで回線契約する場合は、4年間の総支払い額は他のパターンの半分以下となり、格安キャリアの魅力がわかります。
今回記載している各種金額及びシミュレーション内容はあくまでも目安・参考のものとなります。
契約タイミングや様々な割引適用または手数料等が発生するため、実際の価格が異なりますのでご注意ください。
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