2025年5月7日、KDDI(au)は衛星通信サービス「au Starlink Direct」を他キャリアユーザーにも提供すると発表しました。
これまではauユーザー限定のサービスでしたが、今回の発表によりドコモ・ソフトバンク・楽天モバイルやMVNO各社の他キャリアユーザーでも利用可能になりました。
空が見える場所であれば、誰でも衛星とスマートフォンを直接つないで通信できる、新たなモバイルサービスです。
本記事では、au Starlink Directのサービス概要や料金体系、対象ユーザー、そしてメリット・デメリットを解説します。
au Starlink Directとは?
au Starlink Directは、KDDIとSpaceXの提携により実現したスマホと衛星を直接つなぐ通信サービスです。
スマートフォンに内蔵されたアンテナと、SpaceXの低軌道衛星「Starlink」を接続することで、山間部・海上・離島など従来の圏外エリアでも通信が可能になります。

サービス概要
au Starlink Directでできること
- テキストメッセージ送受信(SMS、RCS、iMessage)
- 位置情報共有(位置送信)
- 緊急速報(地震速報・津波警報・Jアラート)受信
- Google Gemini(Android限定)へのAI問い合わせ
- au 4G LTEエリアではデータ通信1GB付き

対応エリア
- 日本全国の空が見える場所(山間部・離島・海上・キャンプ場など)
- auの4G/5Gエリア外で利用可能
- 屋外利用が前提(屋内や高層ビルの陰などは不可)
対応機種・ユーザー
すでに対応済みのスマホはPixel 9シリーズ、iPhone 14〜16シリーズなど、50機種以上(約600万台)にのぼります。
特別な端末やアンテナは不要で、対応スマホに専用SIMカードまたはeSIMを導入するだけで利用可能です。
これまではauユーザー限定のサービスでしたが、2025年5月7日からは他キャリア(ドコモ・ソフトバンク・楽天、MVNO各社など)ユーザーも利用可能になりました。
料金体系
項目 | 内容 |
月額料金 | 1,650円 (UQ mobile・povo契約者は550円) |
契約事務手数料 | 3,850円 (後日、au PAY残高にて全額還元) |
キャンペーン | 加入から6ヶ月間は月額利用料が無料 |
機器代・工事費 | 不要 |
UQ mobileやpovo利用者は月額550円とかなり安価に利用できる上、2025年6月30日までに申込みすればすべてのユーザーが6ヶ月間無料となるので、気軽に試せるのも魅力です。
メリット・デメリットまとめ
メリット
- どこでも通信可能(空が見える場所ならOK)
- 災害に強い(地上基地局に依存しない)
- 専用機器が不要(スマホ1台で完結)
- 月550円〜と手軽に導入可能
- ドコモ・ソフトバンクなど他キャリアにも対応
デメリット
- データ通信や音声通話は非対応(現時点ではテキストメッセージ中心)
- 屋内では通信できない
- メッセージ送信に数十秒かかることも
- キャンペーン終了後はコスト負担が発生
まとめ:“緊急時”に備えるための通信手段
- 山間部や離島、海上などに住んでいる/よく行く人
- キャンプや登山などアウトドアを楽しむ人
- 災害対策として非常時の通信手段を確保したい人
- 船舶・建設現場など屋外業務の多い人
au Starlink Directは、「空が見えれば通信できる」というこれまでにない体験を可能にします。
サブ回線用途や、アウトドア・災害対策の通信手段として非常に心強い存在です。
6ヶ月無料キャンペーンが実施中の今、気になる方はぜひ試してみてはいかがでしょうか?
※本記事は2025年5月時点の情報をもとに執筆しています。最新情報はKDDI公式サイト等をご確認ください。