2025年9月、YouTubeに新たなプラン「YouTube Premium Lite」が登場しました。月額780円という手頃な価格で、通常動画の広告をカットできる中間的なプランです。従来の無料版とPremiumの間を埋める選択肢として注目を集めています。
この記事では、YouTube Premium Lite・Premium・無料版の3つのプランについて、料金・機能・広告仕様を詳しく解説し、どのプランがあなたに最適かをご紹介します。
YouTube 3つのプランの基本比較

まずは3つのプランの基本的な違いを表にまとめました。
プラン | Premium | Premium Lite | 無料版 |
月額料金(税込) | 1,280円 | 780円 | 0円 |
通常動画の広告 | なし | なし | あり |
Shorts/音楽の広告 | なし | あり | あり |
バックグラウンド再生 | あり | なし | なし |
オフライン再生 | あり | なし | なし |
YouTube Music | あり | なし | なし |
最も大きな違いは、Premium Liteが「通常動画のみ広告カット」という点です。これまでの「全部無料だが広告だらけ」か「全部有料だが広告ゼロ」という極端な選択肢に、「安価で部分的な広告カット」という新しい選択肢が加わりました。
各プランの広告事情を詳しく解説
無料版の広告事情
無料版では、あらゆる場面で広告が表示されます。
広告が出るタイミング
- 動画再生前(プレロール広告)
- 動画の途中(ミッドロール広告)※8分以上の動画で複数回
- 動画再生後(ポストロール広告)
- YouTube Shorts視聴時
- 検索結果画面
- ホーム画面
- 動画一時停止中のオーバーレイ広告
- サイドバーのバナー広告
広告の長さ
- スキップ不可の短い広告:6~20秒
- スキップ可能な広告:5秒後からスキップ可能、最長3分程度
- バンパー広告:6秒(最短)
1時間の動画視聴で10回以上の広告に遭遇することも珍しくありません。
Premium Liteの広告事情
Premium Liteは「通常動画は広告なし、その他は一部広告あり」というコンセプトです。
広告が出ないもの
- 通常の長尺動画(情報系、エンタメ系、教育系など)
- 基本的な動画視聴体験
広告が出るもの
- YouTube Shorts
- 音楽系動画(MV、ライブ映像など)
- 検索結果画面(一部例外あり)
- ホーム画面の一部
音楽系コンテンツやShortsでは、6~30秒程度の広告が時々表示されます。ただし、無料版と比べれば大幅に広告の頻度は減少します。
Premiumの広告事情
Premiumでは、すべての場面で広告が完全に非表示になります。どんな種類の動画でも、どの画面でも、一切の広告に邪魔されることなくYouTubeを楽しめます。
機能面での違い
バックグラウンド再生
Premium限定機能です。YouTubeアプリを閉じたり、他のアプリを使用中でも音声が再生され続けます。音楽を聴きながらメールチェックしたり、作業中のBGMとして使用したりする際に便利です。
オフライン再生
こちらもPremium限定機能。動画を端末にダウンロードして、インターネット接続がない環境でも視聴できます。通勤中や飛行機内での視聴、データ通信量の節約に役立ちます。
YouTube Music
Premium限定で、YouTube Musicの全機能が利用可能になります。広告なしでの音楽ストリーミング、バックグラウンド再生、オフライン再生が可能です。
どのプランを選ぶべき?シーン別おすすめ
無料版がおすすめな人
- とにかく費用をかけたくない
- 広告があっても気にならない
- たまにしかYouTubeを見ない
Premium Liteがおすすめな人
- 解説動画や情報系コンテンツをよく見る
- 音楽はSpotifyなど別サービスを使用
- YouTube Shortsはそれほど見ない
- 月500円の差額を節約したい
- バックグラウンド再生やオフライン機能は不要
Premiumがおすすめな人
- YouTube Musicを音楽メインで使いたい
- Shortsをよく見る
- 移動中にバックグラウンド再生を使いたい
- 通信量を節約するためオフライン再生を使いたい
- あらゆる広告を完全に排除したい
注意すべきポイント
ファミリープランなし
現時点で、Premium Liteにはファミリープランや学割が用意されていません。家族で利用する場合は、個別契約が必要です。
広告の判定基準
「音楽系コンテンツ」の判定基準が曖昧で、予想外の動画で広告が表示されることがあります。
まとめ:コスパ重視なら Premium Lite が有力候補
YouTube Premium Liteは、「広告ストレスを大幅に軽減したいが、フル機能は不要」という層にとって魅力的な選択肢です。特に、情報収集や学習目的でYouTubeを利用する人には、月780円という価格で得られる快適さは十分に価値があると思います。
一方で、音楽をメインに楽しみたい人や、すべての広告を排除したい人には、月500円の差額を払ってでもPremiumを選ぶ価値があります。
YouTubeの利用スタイルを見直して、自分に最適なプランを選択してみるのはいかがでしょうか。
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